Bilski、米最高裁へ上訴

ビジネスモデル特許等の法定主題性に関し争いとなっていたIn re Bilskiにおいて、出願人(Bilski氏等)は米最高裁での判断を求めるべく、writ of certiorariを提出した。

Bilski氏等の出願は「商品取引で需要の変動リスクをヘッジする方法」に関するものであり、CAFCは昨年法定主題性を否定する判示をしている。

上告を受けるか否かは最高裁の裁量により判断される。

Bilski氏等の代理は、Finnegan, Henderson, Farabow, Garrett & Dunner。

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タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

BTG、Samsungを提訴

BTG International Inc.(BTG)は、Samsung Electronics Co.をテキサス州東部連邦地裁に提訴した。

訴訟対象特許は、多値記憶のフラッシュメモリに関するUSP 5,764,571; 5,872,735; 6,104,640; 6,118,692。

BTGの代理はMcKool Smith PC。

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CAFC、裁判地移送につきwrit of mandamusを発行

CAFCは、テキサス州東部連邦地裁の裁判官が下したトランスファーを却下する決定を撤回するようwrit of mandamusを発行した。

http://www.cafc.uscourts.gov/opinions/09-M888.pdf

本件においては、地裁での被告であるTS Tech USA Corp.がテキサス州東部連邦地裁からオハイオ州南部連邦地裁へのトランスファーを求めていた。TS Techによれば、多くの証拠及び重要な証人はオハイオ州に存在しており、原告被告の両社ともテキサス州において設立されたものではなく、テキサス州との有意なつながりはないとのこと。

CAFCは、地裁判事が原告の裁判地選択を重要視し過ぎであり、重要な証拠の多くがオハイオにある点を考慮していないと判断。

先に5th Circuitで出された判断と併せ、裁判地のトランスファーに大きな影響を与える判断と注目されている。特に、テキサス州東部連邦地裁へ提訴された被告にとっては裁判地のトランスファーが現実的なディフェンスのひとつとなる可能性がある。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁