ルール改正、差止めを求める訴訟がさらに提起される

医薬品等の製造販売会社であるGlaxoSmithKline社は、USPTOのルール改正(継続出願回数の制限等)の差止を求める訴訟を提起した。本ルール改正の差止めを求める訴訟は8月に個人発明家によって提起された訴訟に続き2件目。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

eBay判決後の差止判断(CSIRO判決続報)

既報のとおり、CSIRO v. Buffalo事件では、テキサス東部地裁がCSIROによるinjunctionを認めたが、Buffalo側はCAFCにアピールし地裁判決の破棄を求めている。CAFCには3Comなどの業界他社から(Buffalo側に立った)amicus briefも寄せられており、CAFCがどのような判断を下すか興味深い。

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【半導体関係】IRに敗訴判決

東京地裁は、本年10月23日、米国インターナショナルレクティファイアーコーポレーション(IR)が新電元工業株式会社に対し提起した特許侵害訴訟(平成18年(ワ)第6548号)につき、IRの請求を棄却する旨の判決を言い渡した。

訴訟対象製品(MCZ4001P, MCZ4002P)は被告が松下電工株式会社との開発委託契約に基づき製造していた模様。対象特許はJP2994314及びJP2898272。

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USPTOによるルール改正解説資料(改訂版)

既稿のとおり、USPTOのウェブサイト上でルール改正の解説資料がダウンロード可能になっていますが、このたびFrequently Asked Questionsの資料の改訂版がアップされました(なお、Presentation Slide Setは先月に改定されています)。

http://www.uspto.gov/web/offices/pac/dapp/opla/
presentation/clmcontfinalrule.html

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USPTO, IDSに関するルール改正を提案

USPTOは、継続出願数の制限等に関するルール改正に加え、IDSに関するルール改正も模索している模様。改正ルールの内容は明らかにされていないが、一説によると、自由にIDSできる文献数を20までに制限する一方、20を超える文献数を提出する場合には一定の説明等を要求するものとのこと。

現在改正ルールはOMBに回送され審理されているらしく、来年の早い時期に施行されるとの見方もある。

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USPTO, 継続出願数制限等のルール改正につき、経過措置の緩和を図る

USPTOは、継続出願数の制限等を行うルール改正につき、経過措置の緩和および明確化を図る通達を行った。

通達での緩和/明確化のポイントは大きく4点あるが、一つは、施行日(11/1)前の継続出願数を施行日後に制限される継続出願数にカウントしない点があげられる。

実際の通達は以下。

http://www.uspto.gov/web/offices/pac/dapp/opla/
preognotice/clmcontclarification.pdf

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【半導体関係】CAFC、Translogic特許の無効を支持

CAFCは、USPTOがReexamで下したTranslogic Inc特許の無効を支持し、地裁で出されたHitachi/Renesasに対する$86Mの損害賠償判決を覆した。

Translogicは、オレゴン州連邦地裁でHitachi/Renesasを提訴し、$86Mの損害賠償判決を得ていた。同時に、Tranlslogic特許に対してReexamが提起されており、USPTOは特許無効との判断を下していた。本CAFC判決はこの両判断を審理し、上記の結論を得た。

Translogicの対象特許はUSP5,162,666。Traanslogicの代理はKlarquist Sparkman LLP。Hitachi/Renesasの代理はTownsend and Townsend and Crew。

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