court-appointed expertのtrialでの証言について

特許侵害訴訟において裁判官の訴訟指揮によりcourt-appointed expertがトライアルにおいても証言を行う事例があった模様。通常、裁判所が任命するspecial masterが裁判官の技術的理解等のため裁判所を補助する例はあるが、裁判所が任命したexpertがトライアルで証言することは極めて稀と思われる。トライアルにおいては、原告・被告ともそれぞれのexpertに証言を行わせるため、両expertのどちらにより信憑性があるかを判断するのは容易ではない場合が多い。裁判所任命のexpertが証言を行う場合、このような問題点は解決されるが、陪審員等のfact finderへ与える影響が極めて大きいと思われる。今後の動向に注目したい。

Inequitable conductにより権利行使不可としたCAFC判決

McKesson Information Solutions Inc., v. Bridge Medical事件において、CAFCは、McKessonの特許をinequitable conductにより権利行使不可とした連邦地を支持する判決を下した。inequitable conductによる特許の権利行使不可は、認められる割合が多いものではないと思われるが、本年2月に紹介したHakim v. Cannon Avent Group, PLC, et al.に続き権利化段階の行為を厳しく評価する判決となった。

本件では、McKessonの出願代理人が別出願に対して引用された公知例を審査官に提出しなかったことが問題となった模様。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

【半導体関係】Linear Technology、ITCで敗訴か

Linear Technology Corp.がAdvanced Analogic Technologies Inc.を提訴している事件で、ITCは特許無効又は非抵触のinitial determinationをだした模様。訴訟対象特許は、USP 6,411,531及びUSP 6,580,258。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

【半導体関係】Alpha & Omega、Fairchildを提訴

Alpha and Omega Semiconductor Inc.は、Fairchild Semiconductor Corp.をカリフォルニア北部連邦地裁に提訴した模様。対象特許はUSP5,907,776及びUSP5,767,567。Apha and Omegaの代理人はMorgan, Lewis & Bockius LLP.

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

特許法改正案、米国下院小委員会を通過

米国下院の知的財産小委員会は、特許法改正案(既紹介)を賛成多数により可決した。今後司法委員会での審理が行われる。現時点で修正案は用意されていないが、今後の修正の議論が起こるものと思われる。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

Google patent

Google patentでUSPの全ページが一括ダウンロードできるようになったようです。検索結果を開くと[Download PDF]のボタンがあり、これをクリックすることによりダウンロード可能ができました。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

【半導体関係】Nanya、NEC特許に対しDJをファイル

Nanya Technology Corp.は、NEC特許に対する非抵触/NEC特許の無効を求めて連邦地裁(テキサス北部)にDJを提起した。ライセンス交渉中のDJ提起であり、先般のSanDisk v. ST Micro事件等で示されたDJ提起要件との関係も注目に値する。また、ライセンス交渉初期段階でのDJ提起の戦略的意義を検討するうえでも興味深い案件となる可能性がある。

Nanyaの代理人はShore Chan Bragalone LLPの模様。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

KSR判決を引用したCAFC判決

CAFCは、5月9日に、LeapFrog Enterprises Inc. v. Fisher-Price Inc.事件に判決を下した。当該判決の中でCAFCは、LeapFrog社の特許を103条に基づき無効とした地裁の判決を支持している。当該判決ではKSR最高裁判決を引用しており、かかる最高裁判決後にCAFCが103条を議論した最初のケースと思われる。
なお、当該判決はCAFCのホームページにより入手可能。

http://www.fedcir.gov/opinions/06-1402.pdf

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

【米国弁護士事務所】Morrison & Foerster

James Pooley弁護士を含む8人の知財弁護士がMilbank Tweed Hadley & McCloyのPalo AltoオフィスからMorrison & Foerster(MoFo)のPalo Altoオフィスに移動した。MoFoのPalo Altoオフィスは約100人規模となり、その大部分が知財関係とみられる。なお、MoFo全体の弁護士数は1,000人を越える。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁

【半導体関係】Samsung、RenesasをITCに提訴

Samsungは、RenesasをITCに提訴した模様。本年1月にはRenesasがITC、連邦地裁及び東京地裁にSamsungを提訴しており、関連した一連の係争と思われる。なお、Fish & RichardsonがSamsungを代理している。

タウンゼント知財総合事務所/ 穐場 仁